平成18年度 愛知県東海市と大府市での野生鳥獣保護記録

保護年月日 外食を済ませての帰り道、道路の真ん中に
交通事故に遭ったばかりのタヌキが横たわっていた。
近付いて見ると何とか息はしているが、
口や目からも出血している。
放って置く事も出来ないので後続車にも
協力して貰い取り合えず連れて帰る事にした。

ケージに入れたがチットモ動かない。
皮膚には「疥癬症」の兆候も見られる。
夜中の12時頃では動物病院も閉まっているので、
翌日まで静かに寝かせて置くしか方法が無い。

2日後、少しだけ水が飲めるように成り、
3日後、チーズなどを少し食べれるように成った。
一ヵ月後、すっかり元気に成ったので放獣した。
平成18年4月29日
依 頼 先
鳥獣保護員本人
捕獲場所
東海市大田町
種 類
タヌキ

保護年月日 フェレットはペットなので担当外ですが、
東海警察署から相談を受け飼い主を探す事に。
さっそく手作りのチラシを作って、特別に許可を貰い
中京銀行東海支店とカーマホームセンター東海店に
貼らせて頂きました。

自宅に連れて来て15日目、飼い主が分かりました。
ご主人は半田警察署に勤務する警察官の方で、
そこの娘さんが飼っていて逃げ出したらしい。
フェレットとは初めての付き合いですが、
1日24時間の内、23時間50分は眠っている。

今回はチラシを見て飼い主が連絡して来ましたが、
チラシを特別に貼らせて頂いて深く感謝致します。

平成18年8月1日
依 頼 先
東海警察署
捕獲場所
東海市荒尾町
種 類
フェレット


保護年月日 「構内のアスファルト上にタヌキが倒れている。」
との連絡を受け名古屋製鉄所に向ったが、
到着するとダンボールに保護されていた。
連れて帰り水やエサを与えたが全然動かない。
猛暑での熱中症だと思われるので、
氷水に浸けたタオルで体を拭いたりして
何とか体温を下げるようにした。
2日目、少しだけ顔を上げる事が出きる。
注射器で水や牛乳を少しずつ与える。
3日目、体は動かせないが自分で顔を上げる。
浅い皿に水やエサを与えると少しずつ食べる。
5日目、フラフラしながら自分で立つ事が出来た。
7日目、自分で動けるが目が見えない???
10日目、視力を失ってしまったのか、
目の前で動く物を見ても何の反応も無い。
平成18年8月29日
依 頼 先
新日本製鉄
名古屋製鉄所
捕獲場所
東海市東海町
種 類
タヌキ


保護年月日 皮膚病のタヌキが居るとの連絡を受け現場に行くと
疥癬症で末期状態のタヌキが居た。
東海市と大府市の全域で観察されているが、
このホームページを見た日本各地の人からも
疥癬症のタヌキの目撃例が数多く寄せられています。
また一見健康そうに見えても、そのほとんどが
疥癬症に感染しているのが現状です。

犬や猫は勿論ですが人間にも感染してしまいます。
人間の体内では一度の感染だけで体内で増える事は有りませんが、感染すると今まで経験した事が無い
痒みや酒を一杯飲んだ時のような顔のほてり感など、
完治するまで3週間位かかってしまいます。
こんなタヌキを見かけたら間違えても触ったり、
発見された付近でのペットの散歩は止めて下さい。

平成18年9月21日
依 頼 先
依頼者本人
捕獲場所
東海市名和町
種 類
タヌキ


保護年月日 ネコに襲われたのか、羽根が根元から折れている。
野良猫も居ますが、ペットとしてのネコを放し飼いに
している人も少なく有りません。
ペットとして飼うのなら最低のマナーは守って下さい。

また、鳥獣保護区でもある東海市の大池公園では
エアガンでネコや鳥を撃つ小中学生を見かけます。
当然注意はしますが、その場限りでまた撃ってると
聞かされます。本人達は悪い事をしているとの自覚も無く、ゲーム感覚なので本当に困ったモノです。


平成18年9月29日
依 頼 先
東海市役所
捕獲場所
東海市名和町
種 類
キジバト


保護年月日 東海市内の会社から「油にまみれて動けないウを
保護した」と連絡を受け、東海市役所の職員と一緒に
自宅に連れ帰り、体中の油を洗い流した。

よく見るとクチから釣り糸が出ていたので、
平松犬猫病院に連れて行き診察をして貰った。

エサと一緒に釣り針を飲み込み、釣り糸がからまり
動く事が出来なく成ったと思われる。
平成18年10月2日
依 頼 先
東海市役所
捕獲場所
東海市名和町
種 類


保護年月日 「民家の庭先にタヌキが居て動かない。」
との通報が有り、東海市役所の職員と現場に行き
捕獲したが、まったく逃げる様子も無く
外見上も異常が認められない。

「放っておけば自分で何処かに行きますよ。」
と言っても民家の人は「怖いから連れて行って」
と言うので一応様子を見る為に連れて帰った。

外見は健康そうに見えても、
皮膚全体に疥癬症が広がってしまっている。
平成18年10月3日
依 頼 先
東海市役所
捕獲場所
東海市名和町
種 類
タヌキ


保護年月日 住民から「ハトが4羽同じ所で死んでいる。」
と連絡が有ったので現場に出向いて見た。
見ると確かに狭い範囲に集団で死んでいた。
足環が付いた伝書鳩だったが、
目からも出血が有り、何か毒物を・・・?
平成18年12月4日
依 頼 先
東海市役所
捕獲場所 足環から飼い主が判明。
話を聞いて見ると、レースバトの訓練の為
毎日自宅から放すらしいが、近くに居るタカに
追い駆けられて集団で逃げるうちに高圧線に
触れてしまった事による感電死と判明した。
確かに上空には高圧線が通っていたが、
地上ばかり見ていて、まさか感電死とは・・・。
東海市名和町
種 類
カワラバト


保護年月日 交通事故により受傷したタヌキ。
暴れる中で何とか消毒し血液を流したが、
体の数箇所に深く切れた傷がある。
左前足と右後足は骨折。
体は全身疥癬症に冒され末期症状。
頭はダメージを受けていないので、
人間が近付くと牙をむいて威嚇して来る。
動く事も出来なくて、助かる可能性は無い。

数ヵ月後。
治療の甲斐が有り全身の疥癬症は完治し、
右前足と左後足で何とか動く事が出来る。
この状態での回復は奇跡的!!
平成18年12月10日
依 頼 先
東海警察署
捕獲場所
大府市横根町
種 類
タヌキ


保護年月日 民家の庭先に動けないタヌキが居るとの
連絡が有り現場に行って見たが、
毛はフサフサして見るからに元気そうなタヌキ。
原因は分からないが確かに動かない。
ケージに入れて連れて帰り詳しく観察した。
平成18年12月16日
依 頼 先
東海警察署
捕獲場所 その皮膚は全身を疥癬症に冒されている。
エサも食べれず水も飲めないまま、
翌日静かに息を引き取った。
疥癬症が原因かも知れないが、
これだけ各地で疥癬症が蔓延していると
今にペットなどにも感染し社会問題に成るかも。
日本各地から疥癬症が報告されますが、
健康な地域は無くなってしまったのでしょうか?
東海市大田町
種 類
タヌキ


保護年月日 これが悪名高いヌートリア。
ネズミの化け物で体は30センチ位にも成る。
昔、毛皮を取る為に日本に輸入したらしい。
それが逃げ出して繁殖し過ぎて、
日本各地で農作物への被害が報告されている。
平成19年1月18日
依 頼 先
東海市役所
捕獲場所 市役所の職員が「噛まないですか?」
との質問に「おとなしいから大丈夫。」
と言った途端に激しく牙をむいて威嚇して来た。
今までに何度も見ているが
向かって来たのは初めてで凄く驚いた!!
下の歯が黄色いのはタバコの吸い過ぎ?
(゚д゚;)
東海市富木島町
種 類
ヌートリア


保護年月日 東海警察署の警察官が保護して

ウチに連れて来たが、

残念ながら1時間後に息を引き取った。
平成19年1月21日
依 頼 先
東海警察署
捕獲場所
大府市共和町
種 類
ケリ


保護年月日 ガラスに激突して脳震盪を起した。?

生後1ヶ月位と思われる。

保護して3日目、元気に成ったので放鳥した。
平成19年1月25日
依 頼 先
東海市役所
捕獲場所
東海市荒尾町
種 類
キジバト


保護年月日 このヒヨドリもガラスに当って脳震盪?

保護して数時間後に元気を取り戻した。

ヒヨドリやムクドリは凶暴なので、
元気に成り次第放鳥しないと
ケージの中で暴れて自傷してしまい
保護した時よりも悪く成る事が有るので要注意。
平成19年1月31日
依 頼 先
知多西部猟友会長
捕獲場所
大府市共和町
種 類
ヒヨドリ


保護年月日 ネコに襲われたのか頭部を怪我して、

左側の羽根も根元から折れている。

回復は見込めないが、命が助かってとしても

これから長〜〜〜い付き合いに成りそう・・・。
平成19年2月4日
依 頼 先
東海市役所
捕獲場所
東海市富木島町
種 類
キジバト


保護年月日 漁師には天敵のセグロオオカモメ。
何か棒のような物で叩かれたのか、
羽根の根元から大きな骨が砕けている。

手に負えず困った時には、いつも泣き付く
平松犬猫病院の院長に助けて貰う。

砕けた骨の治療は方法が無いとの事なので
羽根を根元から切断し、
丁寧に縫合して貰った。


平成19年2月15日
依 頼 先
東海警察署
捕獲場所
東海市高横須賀町
種 類
セグロオオカモメ



野生鳥獣保護記録


鳥獣保護員


トップページ